コーヒー派に膵臓がん少ない

コーヒーを1日に3杯以上飲む男性は、ほとんど飲まない男性に比べ、膵臓がんになる危険度が低いとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班がまとめた。コーヒーは膵臓がんの危険を高めるとの調査が1981年に米国で発表されたが、異論も出てはっきりしていなかった。今回は男性だけで予防効果がある可能性が示されたが、研究班は「コーヒー以外の生活習慣や体質の影響もあるのかもしれない」としている。調査は、全国9府県の40−69歳の男女約10万人が対象。1990年から平均約11年の追跡期間中に233人が膵臓がんになった。年齢や喫煙などの影響を取り除いてコーヒー摂取量との関係を調べたところ、ほとんど飲まない男性が膵臓がんになる危険度に比べ、1日に1−2杯飲む男性の危険度はやや低く、3杯以上の男性はさらに低いとの結果で、よく飲む男性ほど危険度が下がる傾向があった。(平成19年10月5日 中国新聞)

緑茶カテキン、がん細胞の増殖半減

緑茶に含まれるカテキンの主成分が、がん細胞表面のたんぱく質にくっついてがん細胞の増殖を抑えていることを、九州大学の研究グループが突き止めた。緑茶2―3杯から血液に吸収される程度のごくわずかな量でも、がん細胞の増殖力を半減させる。抗がん剤など新薬開発につながる成果として注目されそうだ

九大大学院農学研究院の立花宏文助教授らは、緑茶のカテキンのほぼ半分を占める物質「EGCG」と、悪性度の高いがん細胞にみられる転移関連たんぱく質との関係に注目した。乳がんや肺がんの細胞に微量のEGCGを加えたところ、転移関連たんぱく質を持つがん細胞は、そうでない細胞に比べ、増殖がほぼ半分に抑えられた。実験結果から、EGCGが転移関連たんぱく質を標的として結合し、がん細胞に作用していることがわかった。緑茶成分にがん細胞の増殖を抑える働きがあることは知られていたが、仕組みが一部でもわかったのは初めてという。今後、動物実験などで抗がん効果を詳しく検証する。(平成16年3月15日 日本経済新聞)